優良顧客とは…
『延滞リスクが少なく、利益貢献度(収益予測)が高く、反応率が高い』とデータから判断される人。
カード会社からすると、絶対囲い込みたいお客様ですね。
延滞リスクについては説明しましたが、
その続き…『利益貢献度』についてのお話です。
本来この辺を語るには、ビニング分類・クロス集計・回帰分析・ステップワイズ変数選択-・・・(~_~)頭が痛くなるような言葉がわんさか登場するのですが、速水も大嫌いなので使いません(爆)
データマイニングぐらいなら比較的簡単に理解されると存じますが…
簡潔にいくので、若干誤謬ありますがご了承。
Diners Premiumカードの審査基準が気になる方は、ここだけでなく、ぜひ速水の読みにくい記事をたくさん読んでください。
■■■利益貢献度
過去・現在までのみだけでなく、未来(予測)も含まれます。
たくさん利益を落としてくれる(だろう)お客様は、当然大事です。
カードの利用状況・購買行動から様々な予測をします。
■解約・死蔵リスク
「カード会員が解約したり、ほとんど使わないリスク」を考えるものです。
解約されたり、死蔵されたりすれば、事務管理コストでの負担だけがかかります。
アカウント維持戦略の中でも重要視されたりします(カード会社により位置づけは異なりますが…)
ダイナースの場合は、年会費が結構お高いですから、あまり問題視しなくていいかもしれません。
年会費無料のクレジットカードの申込で考えると分かりやすいでしょうね。
『すでに5枚保有している人で、かなりの利用履歴がある中で年会費無料カードの申込』があったとしましょう。
使う意思やモチベーションが果たしてどの程度あるのか…?
この人もう十分すぎるほどのクレジットライフを過ごしているじゃん!不自由してないのに…。今回の申込もイニシャル&ランニング無料なのと、申込者特典狙ってるんじゃないの?
つまりコスト負担だけが増える可能性が高い人は、入会の段階から弾いちゃうこともあったりします。
注)だからといって年会費無料カードを一切使わないで所有しているだけ状態…ってだけで更新不可の理由にはならないです。
アカウント維持戦略ではそのような対象者には「積極的なアプローチをしない」という戦略をとりますので、無理してつかうこたぁないですよ。
「公共料金の決済」が登録されているとどうでしょうか?
安定的、かつ継続的に決済が継続する…ここポイントです。カード会社が囲い込みをするときに狙うポイントです。
それに住所変わったりしても分かるし…。
Diners Premium取得の確率を上げるという点でも効果的だと思います。
■フリークエンシー
これはご存知、利用頻度です。
いかに生活に密着した使い方をしているか…
日常決済の使用、たまの旅行の使用、ビジネスシーンでの使用、意図や目的が読み取れます
生活への密着度が高く適正であればあるほど、囲い込みに成功していると判断できます。
たまにしか使わない顧客よりも、日常シーンで使ってくれる顧客のほうが、イザ!というときもたっぷり使ってくれるって想定されちゃったりします。
当然といえば、当然ですが…
細かい説明は省きますが、
『様々な日常シーンでクレジットカードを利用する顧客は、○○な時にも▲▲な時にも使ってくれるんじゃない多分』って予測が成り立ったりします。国内線の航空運賃を決済する人は、今後国際線の航空運賃を決済する必要があるときに、利用してくれる可能性が高い…とか。
当然ですよね。
だけど気をつけてください…
1日20回も30回もカード切っちゃだめですよ(笑)
回数使えば使うほどよい!って訳ではありません。
また適正な利用範囲を逸脱する利用は控えるべきです。
もちろん無理して利用する必要は全くありません。
Diners Premiumを狙う人がコンビニで使っちゃ〜イカン!と思っている方は無視していただいて結構です。
■マネタリー
利用金額ですね。
高額であれば高額であるほどよい!というわけではありませんが、多い方はそれなりに貢献度が高いです。
ただ、勘違いしてはいけないのは、他社信用情報や本人の可処分所得(収入・財産)とのバランスとなります。
決して無理して使えば使うほどよい!というわけではありません。
上位カードを狙うのでしたら、メインカードの位置づけで、相対的に他社カードよりも利用の比重を高めることがポイントかもしれません。一つ注意点。
自社の利用金額が増えている…他社も増えている…
これは属性上昇要因(年収アップ・資産継承などの裏づけが取れる)がないとマイナス要因です。
仮に比重を高めたとしても、他社の利用残高やキャッシング借入・ローンの増加・新規申込みがあったりすると、逆にリスク上昇の要因となります。注意が必要です。
割合にもよりますので、一概に言えませんが、他社残高や総枠を減らしつつ…というのがポイントですね。
■サービス利用状況
デスクの利用・活用をちょっと意識すると良いかもしれません。
デスクを利用しないからといって、ダイナースプレミアムのインビテーションが届かないわけでは決してありませんが…。
顧客側からのアプローチをインバウンドアプローチといいます。
何かしらの意欲があってアプローチしてくるのですから、それについては見込客と判断されたりします。(これも当たり前)
デスクのみならず、使えるものはどんどん積極的に使ってみましょう。
もちろん費用負担が発生するものを、無理して利用するまでは必要ないと思いますが…。
なんかのついでに…がいいかもしれません。
♪たまにはオヤジ夫婦を喜ばしたろ!
♪たまには嫁さんをメシに連れてったろう!って思い立ったなら
⇒サインレススタイルやエグゼクティブダイニング使ってみようとか
♪格安航空券を検討しているなら
⇒デスクにとりあえず電話でいかほどの料金で手配できるか試したろ…
(意外とダイナース安いですよ!いいのなければ利用しなければよし)
などなど…
インバウンドアプローチがある顧客というのは、コミュニケーションが取りやすい顧客と判断されます。ここら辺は次回の『反応率』にも関連しますが…(長くなったのでまた次回に…ご了承を)
だいぶ端折って書いたのですが、参考になりましたかな?
==============
最後に…
『収益性が高く、解約の可能性が高い』場合も、積極的な囲い込み戦略をとる場合があります。
上位カードの提案だったり、年会費をディスカウントするなどオファー(特典)を明示して、利用を継続するように努力する点です。
だって、利益をたっぷり落として下さる貴重なお客様をみすみす逃すわけにはいきませんから…
決して一概には言えませんが、交渉の余地があり、何かしらのインセンティブが与えられる可能性もあります。
もっとも、「延滞リスクが低い顧客」であることが前提です。
そうでなければ、戦略上無視されますから(笑)
速水は経験したことないですが、某カード会社で解約の申し出の際にインセンティブの申し入れがあったりするのは、まさに上記に当てあまる事例だと考えています。
これって結構教科書どおりなんです。実は…(ニタニタ)
【編集後記】
速水の勝手な意見ですが、かの国産ブランド『JCB』は延滞リスクの予測も当然ながら、『利益貢献度・反応率』などについてもかなり進化したプロファイル・予測システムを持ってデータベースを構築していると思います。
顧客の嗜好や志向・思考といった「3S」、行動予測、生活動向プロファイル、購買行動などより他カード会社が真似をできない(?)ほどのシステムを誇っています。
JCBザ・クラスの基準モデル予測にも繋がりますので、時期を見て考えたいと思います。